大人ニキビに限らず、肌荒れしている状態の肌は"バリア機能"が低下しています。
美肌を作るためには、バリア機能を正常に整えることがカギ!
バリア機能の仕組みや役割、回復させるためのスキンケアについてまとめました。
バリア機能とは?仕組みと役割
バリア機能とは、その名の通り外部刺激から肌を守る角層の機能のことです。
肌内部の水分が蒸発しないように守る役割もあります。
顔の角層は約20層の細胞が積み重なってできています。
この細胞の隙間を埋めているのがセラミドなどの角質細胞間脂質です。
細胞の隙間をぴったり埋めることで、外部からの刺激をシャットアウトし肌内部の水分をキープする機能が働きます。
乾燥肌や敏感肌は角質細胞間脂質が減ってしまうことで起こります。
肌内部の水分が蒸発して乾燥しやすくなり、また外部からの刺激にも弱くなります。
細胞間脂質が減ってしまう主な原因
年齢によるターンオーバーの遅れ/乱れ
クレンジングや洗顔で皮脂を落としすぎている
化粧水オンリーなど保湿不足のスキンケア
喫煙
エアコンなどによる乾燥
大人ニキビの原因になる要素はたくさんありますが、バリア機能の低下も原因のひとつです。
肌本来のバリア機能をサポートして、刺激に強く自らうるおう肌を育てるためには「スキンケアによる”保水”」がキーポイントです。
バリア機能を守る・回復させるスキンケア
スキンケアでバリア機能を回復させるためには、肌の水分保持力を上げる"保水"を意識するのが近道です!
保水力を上げるために重要なのが、角層の水分の80%を守っているセラミドです。
セラミドは年齢を重ねるごとに減っていってしまいますが、化粧品で外から補うことができます。
セラミド配合の化粧品を選ぶポイント
今のところセラミドには、ヒト型セラミド、疑似セラミド、植物セラミド、動物セラミドの4種類があります。
ヒト型セラミド以外は、セラミドと似たような働きをするなど「セラミドに似たもの」です。
化粧品の原料としてはヒト型セラミドより安く、働きが似ているので配合量が多ければある程度の効果は見込めます。
ヒト型セラミドにこだわるなら、成分表示に下記のいずれかがあるものを選びましょう。
ヒト型セラミド
セラミド 1 / セラミド EOP
セラミド 2 / セラミド NS
セラミド 3 /セラミド NP
セラミド6 Ⅱ/ セラミド AP
セラミド 9 /セラミド EOS
セラミド 10 /セラミド NDS
商品の値段もひとつの判断基準になります。
1,000円以下の基礎化粧品(目安)は、たいてい原料のグレードが下げるか配合量を少なくすることでプチプラを実現しています。
よく落ちるクレンジング、洗いすぎにも注意!
ニキビができていると、皮脂が気になって念入りに洗顔してしまいがちです。
熱いお湯で洗ったり、ゴシゴシこすったりすることも皮脂を奪って肌のバリア機能を壊すことにつながります。
洗顔料はしっかり泡立てて、泡を転がすように洗いましょう。
すすぎはぬるま湯で。顔に洗顔料を乗せてからすすぎ終わるまでを1分以内にするのもポイントです。
また、オイルなどメイクオフ力が高いクレンジングは肌に強い刺激を与えます。
刺激が強いクレンジングを使わないために、石鹸で落とせるミネラルファンデーションに変えるのも手です。
まとめ
バリア機能を回復させることで、肌本来の力を底上げできます。
秋冬は湿度も下がり、ただでさえ乾燥してしまいます。
保水力を高めるスキンケアで、乾燥知らずの美肌を目指しましょう!