皮膚の仕組みを知っていくと、自分の肌悩みを改善するためにはどんなスキンケアが効果的かわかってきます。
どんな成分が入った化粧品を選べばより効果的なのかを知ると、自分の理想の肌へぐっと近づけるかもしれません。
この記事では、皮膚の仕組みと多くの女性が悩むトラブルの原因について探っていきます!
皮膚のメカニズムを知る
皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の三層構造でできています。
個人差がありますが、だいたい2mmぐらいの薄さです。
また、身体のパーツによって厚さは違います。顔は全身でも薄い部分で、特に目の周りが薄くなっています。
表皮
レンガ状に敷き詰められた角質細胞からできている、一番外側の層です。
外部からの刺激からガードしたり、水分の蒸発を防ぐなどの働きをしています。
表皮の一番下には基底層があり、細胞分裂して表皮細胞を作り出しています。
この表皮細胞が順番に肌表面に向かって押し上げられて、やがて核を失って(角化)角質細胞になります。
角質細胞はやがて垢となって剥がれ落ちていきます。
表皮細胞が生まれてから垢として剥がれ落ちていくまでのサイクルが「ターンオーバー」です。
表皮の95%は表皮細胞で、残りの5%が紫外線から肌を守るためにメラニンを生み出すメラノサイトや、免疫細胞です。
レンガ状の角層の隙間を埋めているのが「セラミド」
角層をつなぎとめる役割があり、水分を抱えてバリア機能を維持します。
このセラミドが少なくなると、角質細胞の一部分が剥がれたりしてバリア機能が低下してしまいます。
外部の刺激を受けやすくなり、肌荒れの原因になります。
真皮
表皮の下にある真皮は、約70%がコラーゲンで出来ています。
ゴムのような繊維状で、真皮の弾力を維持しています。
コラーゲン繊維をつなぐように支えているのがエラスチン繊維です。
これら二つの繊維が古くなったり減ってしまうことでシワやたるみの原因になります。
コラーゲンとエラスチンが作る網目構造の間を埋めているのがヒアルロン酸です。
ゼリー状で水分を維持し、真皮の弾力を保っています。
コラーゲンもヒアルロン酸も、化粧品に配合されているものは真皮まで到達するわけではなく、保湿成分として配合されているものです。
真皮には、ほかにコラーゲンやエラスチンを生み出す線維芽細胞、皮脂腺や汗腺があります。
皮下組織
ほとんどが脂肪細胞で、皮膚を支えたり衝撃から守る役割を担っています。
保湿のカギ
角層の水分を保っているのは、セラミドなどの角質細胞間脂質、天然保湿因子、皮脂の3つがあります。
この中でも、セラミドなど角質細胞間脂質は80%の水分を守っています。
本来は水と脂質は結び付かないものですが、セラミドは水と結合します。
セラミドが守る水分は湿度が0%になっても蒸発せず、気温がマイナス20℃まで下がっても凍りません。
セラミドをキープすることが肌の潤いを保つカギです。
きちんと保湿できるスキンケアを選ぶコツ
大人ニキビの原因として、乾燥することで肌が固くなり、毛穴に皮脂が詰まりやすくなることが挙げられます。
そのため、しっかり保湿をして肌を柔らかい状態にしておく必要があります。
角層まできちんと浸透する化粧品を使って、表皮のうるおいを保つことが重要になってきます。
表皮のセラミドは、年齢とともに減少していきます。
そのため年齢を重ねるごとに肌は乾燥しやすくなってしまいます。
だんだん減っていくセラミドですが、セラミド配合のスキンケア化粧品で補うことができます。
乾燥が気になる人は、セラミド配合を基準に化粧品を選んでみるのもおすすめです。
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まとめ
とにかく保湿!と思っても、意外と正しい保湿方法はわからないものです。
ニキビ肌の場合、とにかく皮脂をとって保湿を省略してしまうケースも少なくありません。
しっかり保湿して、肌のバリア機能を上げていくことが重要です。